歯科医院開業の成功に欠かせない物件選びのポイント その２
歯科医院開業の鍵！成功へ導く物件選びのポイント２
前回に続き今回も物件選びのポイントについてお話します。
本日は集合医療施設テナントのメリットとデメリットについてお話します。
集合医療施設テナントのメリット
集合医療施設テナント（医療モールや医療ビレッジ、医療ビル）は、複数のクリニックや医療関連施設が一つの場所に集まっている施設です。
その利点は専門性の高いクリニックが一つの場所に揃っていることで、集患面での相乗効果が期待できる点です。
さらに、広告宣伝活動も合同で行われるため、早期に認知度を高めることができます。
また、薬局が主導して展開される場合も多く、患者の利便性を考慮したサービスや長い営業時間など、特別な配慮がされています。
さらに、複数のクリニックが存在するため、院長間のコミュニケーションやスタッフへの気配りにも目が行き届きます。
・専門性の高いクリニックが１つの場所に揃っているため集患面での相乗効果が期待できる
・広告宣伝活動も合同で行われるため認知度を早く高められる
・利便性を考慮したサービスや長い営業時間など特別な配慮がある
・複数のクリニックが存在するためスタッフへの気配りにも目が行き届く
集合医療施設テナントのリスクと注意点
しかし、集合医療施設テナントには注意が必要なリスクや問題点も存在します。
例えば、同じ診療科目のクリニックが複数存在する場合、患者の奪い合いが発生する可能性があります。
受診科目の重複やドクター同士のスケジュールのずれが原因で、クリニック間での対立が生じることもあります。
このような争いは、医療チーム全体の雰囲気や患者の信頼に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、集合医療施設に入居を考える際には、以下の点に留意する必要があります。
競合クリニックの存在を確認する
同じ診療科目のクリニックが既に入居している場合、競合関係になる可能性があるため、入居前によく考慮しましょう。
コミュニケーションの重要性
クリニック間での円滑なコミュニケーションが不可欠です。
スケジュール調整や患者の案内など、問題が発生しないようにするために、相互のコミュニケーションを積極的に行いましょう。
集合医療施設テナントにはメリットとリスクが存在します。
メリットとしては、集患効果や広告宣伝の相乗効果、薬局の便利さなどが挙げられます。
しかし、競合クリニックやコミュニケーションの問題、契約条件などによるリスクも忘れてはいけません。
自身のクリニックの目標や状況に合わせて、集合医療施設テナントを選択するかどうか慎重に検討しましょう。リスクとメリットを十分に理解し、適切な判断を行うことで、クリニックの成長と成功につなげることができるでしょう。
